中国伝統工藝「石湾陶藝人形／春節提灯」

女性の足元には丸い太鼓のような「抱鼓石」が。抱鼓石は屋敷の入り口に対で置くもので、家族を守り悪運を退散させ、地位の向上を願った縁起物。現在では建物やホテルの入り口にオブジェもかねて置かれたりしています。

景徳鎮と並ぶ陶磁器の都、広東省仏山市禪城区石灣鎮街道には古くから多くの窯元があります。石湾陶器は主に陶器人形や造形物を生産、特に、建築・寺院・庭園用の装飾陶磁器の評価が高く、東南アジア各地・香港・マカオ・台灣などでは多くの建築物や寺院屋根の装飾を飾っています。2006年には国家の無形文化遺産に。石灣人形は独特な艶やかな濃い色の釉薬や、指先までもイキイキとした動きが特徴。人形でありながら温かみと人間性が伝わるものを目指して作製されています。